リフィニッシュの依頼品が完成しました!! 

Kooy Guitars Refin By KG "VIntage Ice Blue Metallic o/3ts"


ここ最近、控えめなエイジドが続いています。
塗装時、結構気を使うので大変ですが、仕上がってみるとかっこいいなーと我ながら思うのです・・・。

それはともかく、今回の作業はなかなかハードな面もあったのでざっくり振り返ります。


ベースになったのはこちら。
Fender Highway One ストラトキャスターです。

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今は生産が終了していますが、当時は比較的安価なモデルでありながらUSAで製造されていたというコスパ最強モデルです。

2010年ごろは13万くらいで新品が購入できたようですから、ハッキリ言って無茶苦茶安いですね。

安さの理由は、塗装工程の少なさ。
塗装工程を減らし、コストダウンを図ったということですが、具体的にはトップをサテンにしてバフがけを省いたようです。

このシリーズをお持ちの方のレビューなんかを見ていると、『塗装が薄くて音の響きがいい』みたいなのを多く見かけます。
『塗装工程を減らした』という言葉の響きは非常にミスリードっぽいというか、

『塗装工程を減らした』= 『塗装が薄い』

わけではないというのが実際のところなんです。

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その証拠がこれ。
薄いのはサテンのトップだけですよ。

下地はごりっごりに乗ってます。(もちろんラッカー系ではないです)
しかもこの下地の厚さなんて、今まで見てきた中でもトップクラスの厚さ。

そういえば、70年代後半のストラトもこんな感じでしたが・・・。
塗装工程が少ない=塗装が薄いっていうのは、剥がしてみて初めてわかるので、難しいところですが、これがリアルです。

ただし、潰しカラーじゃないサンバーストとかはまた違うかもしれません。



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なかなか剥がしがいのある塗装でした。
ボディが多ピースなのはまあフェンダーあるあるですので、無問題。


ここまで、いろいろ書いてきましtが、Highway1が悪いギターだって言ってるんじゃないですからね。
ジャックホワイトだってソロになってからメインで使ってましたし。

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で、サンバーストを吹いて、メインカラーを吹いたら完成です。

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下地にサンディングシーラーは使っていません。
そのため、ほんの僅かに木の質感が感じられる部分がありますが、これが実に良い味を出すのです。
写真では伝わらないですが、手に取っていただくとわかります。

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控えめなエイジドですが、ウェザーチェックや打痕など、"適度な使用感"を演出する加工はしっかり入れました。

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そういえば脱線しますが、ピックアップは一部交換されているようでした。
フロントから順に、ドラゴンフライ製、純正、ダンカンのようです。

ドラゴンフライのピックアップは初めてお見かけしました。
モダン系なサウンドを得意とするメーカーだからか、セラミックのマグネットが使われていました。
(抵抗値測っておけばよかったと後悔・・・)


モダンよりなフェンダーのギターって、ジャンボフレットだったり9.5R指板だったりするので、弾きやすくて良いですよね。

フェンダージャパン時代のST62とかと比べると遥かに弾きやすいですし。


というわけで、今回は依頼品完成のお知らせでした。
この度はご依頼いただきまして、誠にありがとうございました。

Kooy Guitarsでは引き続きリフィニッシュのご相談をお待ちしております。
詳細はHPをご覧ください。



タイミングによっては少しお待たせしてしまうことがございます。
ご検討中の方はお早めにご連絡をお願いいたします。